柴犬が公園で見せる「本気の遊び」を見てると、こっちまで息が切れる話

Uncategorized

ALT

近所の公園に行くと、だいたいいるんだよね。

あの茶色い弾丸みたいな生き物が。柴犬って、なんであんなに全力なんだろう。ボール投げてもらってる飼い主さんの横で見てたら、もう止まらない。走る、跳ねる、転がる、また走る。息継ぎってものを知らないのかってくらい、ひたすら動き続けてる。人間だったら確実に膝壊してるペースで、何往復もしてる姿を見てると、こっちが心配になってくる。

私が初めて柴犬の「本気」を目撃したのは、去年の秋口だったと思う。夕方の少し涼しくなった時間帯で、オレンジ色の光が芝生を斜めに照らしてた。その中を、多分まだ若い柴犬が、もう狂ったように駆け回ってた。飼い主さんが投げたフリスビーを追いかけて、ジャンプして、空中でキャッチ。着地した瞬間にはもう次を待ってる目をしてる。あの目つき、完全にアスリートのそれ。

で、面白いのが、遊んでる最中の柴犬の表情なんだよね。

笑ってるように見えるんだけど、目は真剣そのもの。口を開けて舌を出して、ハァハァ言いながらも、ボールから一瞬も視線を外さない。あれ、楽しんでるのか、それとも使命感に駆られてるのか、正直わからない時がある。「遊び」っていうより「仕事」に近い気すらする。取ってこいって言われたら、何が何でも取ってくる。そういう生き物なんだろうな、柴犬って。

公園で見かける柴犬たちは、それぞれ遊び方に個性があって。ひたすらボールだけを追いかける子もいれば、他の犬と追いかけっこしてる子もいる。中には、落ち葉の山に突っ込んで、バサバサ音を立てながら何かを探してる子もいた。あれ、何してたんだろう。宝探しでもしてたのかな。

そういえば、前にカフェで隣の席にいた人が「うちの柴、公園行くと人格変わるんですよ」って話してたのを聞いたことがある。家では大人しいのに、公園着いた瞬間スイッチが入るらしい。わかる気がする。あの元気の出どころ、絶対に公園という場所そのものにあるんだと思う。土の匂い、草の感触、風の音。全部が柴犬のエンジンをかけるトリガーになってるんじゃないかな。

私も昔、犬を飼いたいって親にせがんだことがあったんだけど、結局ダメだった。理由は「お前、散歩続かないでしょ」。ぐうの音も出なかった。今思えば正しい判断だったと思う。だって柴犬レベルの元気な犬、私の体力じゃ絶対ついていけない。

公園で遊んでる柴犬を見てると、時々飼い主さんのほうが先にバテてるのが見える。ベンチに座って、息を切らしながら「もう終わり!」って言ってるのに、柴犬はまだまだ遊び足りない顔でボールを咥えて戻ってくる。あの「え、まだ終わりなの?」って顔。完全に不服そう。でも、最終的にはリードつけられて、名残惜しそうに公園を後にする。その後ろ姿が、なんだか切ない。

元気っていうのは、きっと柴犬にとって標準装備なんだろうね。省エネモードがない。常にフルスロットル。それが柴犬という生き物のデフォルト設定。人間だったら「ちょっと落ち着こうよ」って言われるレベルのテンションを、毎日維持してる。すごいと思う。尊敬すら覚える。

春先になると、公園の柴犬率がさらに上がる気がする。桜が咲き始める頃、花びらが舞い散る中を走り回る柴犬の姿は、もう絵になりすぎて、思わずスマホ構えちゃう人も多い。私も何枚か撮ったことあるけど、動きが速すぎてブレブレの写真ばっかりだった。

あと、柴犬って水たまりとか、絶対避けないよね。むしろ突っ込んでいく。泥だらけになって、飼い主さんが「あーあ」って顔してるのを何度も見た。でも本犬(本犬?)は全く気にしてない。むしろドヤ顔。

公園で遊ぶ柴犬を見てると、なんていうか、羨ましくなる時がある。

あんなに全力で、何も考えずに、ただ走って跳ねて転がって。人間も、たまにはそういう時間が必要なのかもしれない。まあ、大人が公園で全力疾走してたら通報されるかもしれないけど。

コメント

タイトルとURLをコピーしました