柴犬が公園で全力疾走してるのを見てると、なんか自分まで元気になってくる話

Uncategorized

ALT

近所の公園に柴犬を連れた人がいて、もうそれだけで朝の空気が変わる。

あの犬、名前は知らないんだけど、毎週土曜の朝8時くらいに必ず現れるんだよね。飼い主さんは60代くらいのおじさんで、いつもベンチに座ってスマホいじってる。で、柴犬のほうはというと、リードを外されたとたんに公園中を駆け回ってる。マジで止まらない。あの小さい体のどこにそんなエネルギーがあるのか謎なんだけど、とにかく走る、跳ねる、転がる、また走る。見てるこっちが息切れしそうになるレベル。

最初に見たのは去年の秋だったかな。私がジョギングしてて、ふと視界に茶色い物体が飛び込んできた。「え、なに今の」って二度見したら柴犬だった。それからなんとなく、土曜の朝はあの公園を通るようになって。別にジョギングが日課ってわけじゃないんだけどね、むしろ三日坊主の常習犯なんだけど…あの柴犬目当てで起きられる日もある、っていう。

公園の芝生エリアって、朝だと露がまだ残ってて、靴がびしょびしょになるじゃん?でもあの柴犬は気にしない。濡れた草の上をバタバタ走り回って、時々急ブレーキかけて前足で地面をガリガリやってる。何を掘ってるのかは知らない。多分本人(本犬?)もわかってない。ただ掘りたいから掘ってる、みたいな。

ある日、公園のベンチで缶コーヒー飲んでたら、その柴犬がこっちに突進してきたことがある。

心臓止まるかと思った。でも直前で急カーブして、私の足元をすり抜けて行った。振り返ったら、何事もなかったかのように別の方向へ走ってる。飼い主さんが「すみません!」って遠くから頭下げてたけど、いやいや全然いいですよって感じ。むしろありがとうございますって気分だった。あの瞬間の風圧と、柴犬特有のもふもふした毛の匂いが一瞬だけ鼻をかすめて、なんか「生きてるな」って実感した。大げさかもしれないけど。

思えば私、最近ずっとデスクワークで、パソコンと向き合ってばっかりだったんだよね。朝起きて、適当に朝食とって、仕事して、気づいたら夜。みたいな。体動かすって言っても、せいぜいコンビニまで歩くくらい。それが普通になってて、別に不満もなかったんだけど、あの柴犬見てたら「あれ、私っていつから全力で走ってないんだろう」って思った。小学生のとき以来かもしれない。中学でも走ったか…体育の授業くらい?

柴犬ってさ、日本犬らしい凛とした顔してるじゃん。でも遊んでるときの顔は全然違う。口開けて舌出して、目を細めて、完全に「楽しい!」って顔してる。あれ見てると、こっちまで笑顔になる。公園にいる他の人たちも、みんなニコニコしながら見てる。犬の散歩してる人同士で「元気ですねー」とか話しかけてたり。普段なら他人と目も合わせないような都会の公園なのに、あの柴犬が場の空気を変えてる。

先週なんて、小学生の男の子が「わー!柴犬だ!」って走り寄ってきて、一緒に追いかけっこ始めたんだよね。飼い主さんも苦笑いしながら見守ってて。男の子は5分くらいで息切れしてたけど、柴犬はまだまだ余裕。あのスタミナどうなってんの。

公園の端っこに、古い滑り台とブランコがあるんだけど、柴犬はそこもチェックしに行く。滑り台の下に潜り込んだり、ブランコの支柱の匂いを嗅いだり。何が楽しいのかわからないけど、とにかく全部が興味の対象らしい。落ちてる枝を見つけたら咥えて振り回すし、風で転がってきた空き缶があれば鼻でつついてる。

私も一度だけ、勇気出して飼い主さんに話しかけたことある。「元気な子ですね」って。そしたら「もう6歳なんですけどね、全然落ち着かなくて」って笑ってた。6歳でこれか。人間で言ったら40代くらい?なのにあのエネルギー。見習わないと、って思った。思っただけで何も変わってないけど。

最近、雨の日も公園に行くようになった。さすがに柴犬はいないんだけど、なんとなく。雨に濡れた芝生を見ると、あの柴犬が走り回ってた景色を思い出す。次の土曜日、晴れるといいな。

別に深い話じゃない。ただ、元気な柴犬を見てると、なんか自分も頑張れる気がする。それだけ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました