柴犬を飼い始めて三日目に後悔した話

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柴犬ってさ、飼う前はもっとこう、ふわふわしてて従順な生き物だと思ってた。

うちに来たのは去年の11月で、ペットショップで見かけたときは本当に可愛かったんだよね。クリクリした目でこっちを見上げてきて、店員さんが「この子、人懐っこいですよ」なんて言うもんだから、その場で契約書にサインしちゃった。名前はハチ。ありきたりだけど、響きが気に入ってる。

で、実際に飼い始めてわかったことがある。柴犬って想像以上に頑固。朝の散歩で「こっち行くよ」って引っ張っても、気に入らない方向だと絶対に動かない。石像かよって思うくらい、ピタッと止まる。最初の一週間は毎朝格闘してた。近所のおばさんに「あら、犬に散歩させられてるのね」って笑われたときは、正直イラッとしたけど否定できなかった。

抜け毛の量もやばい。これ、事前に調べてはいたんだけど、実際に体験すると想像の三倍くらいある。春先なんて掃除機かけても翌日にはもう部屋中に毛が舞ってて、黒い服なんて着られない。コロコロが手放せなくなって、今じゃ各部屋に一個ずつ置いてある。友達が遊びに来たとき「お前の部屋、コロコロ専門店か」って言われた。

そういえば、中学のときに飼ってた金魚を思い出す。あれも最初は「簡単に飼える」って聞いてたのに、水質管理が面倒で結局半年で☆になっちゃったんだよな。生き物を飼うって、どれも想像より大変なのかもしれない。

柴犬特有の「柴距離」ってやつも最初は戸惑った。犬ってもっとベタベタ甘えてくるイメージだったんだけど、ハチは気が向いたときしか寄ってこない。呼んでも無視されることなんてしょっちゅう。夜中にふと目が覚めると、ベッドの端っこで丸まって寝てるんだけど、触ろうとすると「うー」って唸る。ツンデレかよ。

食事の管理も神経使う。柴犬って食物アレルギー出やすいらしくて、最初に安いドッグフードあげてたら皮膚が赤くなっちゃって。動物病院で診てもらったら「これ、穀物アレルギーですね」って言われて、それからはグレインフリーの高いやつに変えた。月のエサ代だけで軽く一万超える。人間の食費より高いんじゃないかって思うときある。

真冬の散歩が一番きつい。朝六時、外はまだ真っ暗で気温は氷点下近く。吐く息が白くて、手袋してても指先が痛くなる。でもハチは元気いっぱいで、冷たい空気なんて気にせず走り回る。「寒いから早く帰ろうよ」って言っても通じるわけもなく、結局三十分くらいは外にいる。帰ってきてからのコーヒーがうまいのは認める。

無駄吠えの対策にも苦労した。最初の頃は宅配便が来るたびにワンワン吠えまくって、マンションだから苦情来るんじゃないかってヒヤヒヤしてた。しつけ教室にも通ったけど、そこで教わったテクニックがうちのハチには全然効かなくて。結局、吠えたら無視するっていう地道な方法で少しずつ改善していった。今でもたまに吠えるけど、前よりはマシ。

トイレトレーニングは意外とすんなりいった。これは運が良かったのかもしれない。最初の一週間で大体覚えてくれて、失敗することもほとんどない。ただ、散歩中のマーキングは別問題で、電柱という電柱に匂いつけていくから散歩のペースが全然上がらない。

柴犬飼うなら覚悟しておいたほうがいいのは、自分の時間が確実に減るってこと。朝晩の散歩は絶対だし、留守番させるにしても長時間は無理。旅行に行くにもペットホテル探さなきゃいけないし、急な飲み会も「犬がいるから」って断ることが増えた。自由が欲しい人には向いてないかも。

でもさ、たまにハチがこっち見て尻尾振ってるの見ると、まあいっかって思えちゃうんだよね。後悔してるかって聞かれたら、正直わからない。

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