
うちの柴犬、朝5時に起こしてくる。
散歩の話をしようと思うんだけど、正直に言うと最初の1ヶ月は「犬の散歩ってこんなに大変なの?」って毎日思ってた。柴犬を飼い始めたのは去年の秋で、友人から「柴犬は丈夫だし、散歩も楽だよ」って聞いてたんだけど、実際に毎日連れ出してみると、これが想像以上に体力を使う。特に夏場と冬場の温度管理については、最初まったく考えてなくて、あとで獣医さんに「それはまずいですよ」って言われた経験がある。
真夏の午後2時、アスファルトの上を歩かせるのは完全にアウト。これ、知らない人が意外と多いらしい。地面に手を当ててみると分かるんだけど、夏のアスファルトって50度を超えることもあるんだって。人間は靴を履いてるから気づかないけど、犬は肉球で直接触れてるわけで。私も最初の年は昼間に普通に散歩してて、ある日愛犬が途中で立ち止まって動かなくなった。「なんで?」って思ったら、足の裏が熱くて歩けなくなってたらしい。それ以来、夏は早朝5時か夜の8時以降しか外に出さないようにしてる。早起きは正直きついけどね…。
水分補給も盲点だった。人間は喉が渇いたら自分で水を飲むけど、犬は飼い主が気づいてあげないといけない。特に柴犬は我慢強い性格だから、本当は喉が渇いてても黙って歩き続けたりする。私が使ってるのはペット用の携帯ボトル「ワンダフルシッパー」っていうやつで、蓋がお皿になるタイプ。散歩の途中で必ず一度は水を飲ませるようにしてる。
冬は冬で別の注意点がある。
寒い時期って人間は厚着するから体感的に「そんなに寒くないかな」って思いがちなんだけど、地面に近い位置を歩いてる犬にとっては、冷気がダイレクトに当たる。特に朝の6時台とか、霜が降りてる日は要注意。柴犬は寒さに強いって言われてるけど、それは「雪国で育った個体」の話であって、都会で生まれ育った柴犬は意外と寒がりだったりする。うちの子も冬の散歩は明らかにテンションが低い。震えてるわけじゃないけど、歩くスピードが遅くなるし、早く帰りたそうな顔をする。
そういえば、この前スーパーで偶然会った近所のおばさんに「柴犬ってお散歩好きでしょ?毎日楽しそうね」って言われたんだけど、内心「楽しいけど大変なんですよ…」って思った。世間的には犬の散歩ってなんとなく牧歌的なイメージがあるけど、実際は天候チェック、時間調整、体調管理、他の犬との距離感、リードの持ち方、排泄物の処理、交通安全…って、やることが山ほどある。特に柴犬は警戒心が強いから、他の犬とすれ違うときの緊張感がすごい。
散歩のルートも考えないといけない。毎日同じ道だと犬も飽きるし、刺激が少ないとストレスになるらしい。かといって毎回違う道を選ぶのも大変で、私は3つくらいのルートをローテーションしてる。ひとつは川沿いの遊歩道で、ここは他の犬も多いから社会性の訓練になる。もうひとつは住宅街の静かな道で、ゆっくり歩きたい日用。最後は公園を通るルートで、これは週末の朝だけ。公園は子どもが多いから平日は避けてる。柴犬って子どもの突然の動きに驚いて吠えたりするから、混雑する時間帯は避けたほうが無難。
足の裏のチェックも忘れちゃいけない。散歩から帰ったら必ず肉球を見る習慣をつけてる。小さな石が挟まってたり、切り傷があったり、乾燥してひび割れてたり。特に冬場は肉球が乾燥しやすくて、そのまま放置すると割れて血が出ることもある。肉球用のクリームを塗るようにしてるけど、これがまた嫌がるんだよね。
リードの持ち方ひとつとっても、最初は全然分かってなかった。ぐいぐい引っ張られるままに歩いてたら、腕が筋肉痛になった。今は短めに持って、犬が前に出すぎないようにコントロールしてる。これができるようになるまで3ヶ月くらいかかったかな。
結局のところ、散歩って犬の健康維持のためだけじゃなくて、飼い主の健康管理でもあるんだと思う。毎日歩くから運動不足は解消されるし、早寝早起きの習慣もつく。ただ、無理は禁物。体調が悪い日は短めにするとか、雨の日は室内遊びで代用するとか、そういう柔軟性も必要だと思う。
完璧な散歩なんてたぶん存在しなくて、毎日試行錯誤しながらやっていくしかないんだろうな、って最近思ってる。


コメント