
うちの柴犬が散歩中に突然立ち止まって、じっと遠くを見つめることがある。
最初は「何か見えてるのかな」なんて思ってたんだけど、よく観察してみたら単に疲れてるだけだった。犬って正直だよね。疲れたら歩かない。人間もそうすればいいのに、私たちはなぜか「もうちょっと」って無理しちゃう。散歩って健康的なイメージがあるから、つい頑張りすぎてしまうんだよね。
でも実際のところ、散歩で一番気をつけなきゃいけないのは「やりすぎない」ことだったりする。特に久しぶりに運動しようと思い立った人ほど危ない。私も去年の4月、急に健康志向になって毎朝5キロ歩くって決めたんだけど、3日目に膝が痛くなって整骨院通いになった。先生に「いきなり距離伸ばすからですよ」って呆れられたっけ…だけど。
犬を飼ってる人ならわかると思うんだけど、柴犬って意外と頑固で、気分が乗らないと全然歩かない日もある。あれ、実は正しい判断なのかもしれない。体調とか気温とか、その日のコンディションに合わせて運動量を調整するって、本能的に知ってるんだろうな。人間も見習うべきだと思う。
靴選びも地味に重要。これ、本当に軽視されがちなんだけど、足に合わない靴で毎日歩いてたら確実に体を壊す。私の友人が「おしゃれなスニーカー買ったから散歩に履いていく」って言って、結局かかとに水ぶくれ作って帰ってきたことがある。見た目より機能。これ鉄則ね。特にクッション性と、つま先に余裕があるかどうかをチェックした方がいい。柴犬用のハーネスを選ぶときより真剣に選んでほしい。
そういえば、近所にある「ウォーカーズパラダイス」っていうシューズ専門店、最近潰れちゃったんだよね。いい店だったのに。
時間帯の話もしておきたい。夏場の昼間に散歩するのは、はっきり言って自殺行為に近い。アスファルトの照り返しで体感温度は気温より5度以上高くなるし、直射日光を浴び続けるのは熱中症のリスクが高すぎる。早朝か夕方以降、できれば朝の6時前後が理想的だと思う。空気がひんやりしてて、変な言い方だけど「透明感」がある時間帯。鳥の声も聞こえるし、頭もすっきりする。
水分補給についても触れておかないと。「喉が渇いたら飲む」じゃ遅いって、みんな知識としては知ってるはずなのに、実際に歩いてる最中は忘れがち。私はペットボトルを持ち歩くのが面倒で、最初は何も持たずに出かけてたんだけど、ある日の散歩中に頭痛がしてきて、コンビニに駆け込んだことがある。あれ以来、小さめの水筒を必ず持っていくようになった。柴犬の分の水も持っていくから、結構な重さになるけどね。
ストレッチを軽視する人も多い。散歩前に軽く足首を回したり、アキレス腱を伸ばしたりするだけで、怪我のリスクはかなり減る。「たかが散歩でしょ」って思うかもしれないけど、普段運動してない人にとっては立派な運動だから。特に寒い季節は筋肉が硬くなってるから、入念にやった方がいい。私は冬の朝、玄関先で5分くらいかけてストレッチしてから出る。近所の人に見られたら恥ずかしいけど、まあいいや。
歩く姿勢についても一言。スマホ見ながら歩いてる人、本当に多いよね。首が前に出て、背中が丸まって、せっかくの散歩が台無しになってる。視線は前方、顎は軽く引いて、肩の力を抜く。これだけで呼吸も深くなるし、歩幅も自然と広がる。柴犬のリードを持ってると自然に姿勢が良くなるから、その点は犬連れの方が有利かもしれない。
天候の変化にも敏感になった方がいい。曇りだからって油断してると、紫外線は結構降り注いでるし、風が強い日は思ったより体力を消耗する。雨上がりの道は滑りやすいから、普段より歩幅を狭くして、慎重に歩く必要がある。天気予報は出かける前に必ずチェックする習慣をつけた方がいいと思う。
結局のところ、散歩って「ちょうどいい」を見つけるゲームなんだと思う。距離も、時間も、ペースも、全部自分に合ったものを探していく作業。柴犬が教えてくれたのは、無理しないことの大切さだった。今日は10分で引き返してもいいし、気分が良ければ30分歩いてもいい。
そんな感じで、これからも適当に歩いていこうと思ってる。

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