柴犬が公園で見せる本気の顔を、君はまだ知らない

Uncategorized

ALT

晴れた日の公園で柴犬と遊ぶのって、思ってたのと全然違う。

うちの柴犬を連れて近所の公園に行くようになったのは去年の春からなんだけど、最初は「犬の散歩って癒しだよね」みたいな軽い気持ちだったんだよね。でも実際は違った。柴犬、あいつら本気で遊ぶ。朝の8時過ぎ、まだ露が残ってる芝生の上で、ボールを投げた瞬間に見せるあの目つき。獲物を狙う野生動物のそれだ。走り出す瞬間の後ろ足の蹴り、土の匂いと一緒に舞い上がる草の破片。全速力で追いかけて、ボールをくわえて戻ってくる時の誇らしげな表情。これ、散歩じゃなくて競技だわって気づいた時には、もう僕の方が息切れしてた。

投げて、取って、また投げて。

この繰り返しがいつまで続くのかって不安になるレベルで、柴犬の体力は底なしだ。人間が先にギブアップする。僕は3回目くらいで「もういいでしょ」って思うんだけど、あいつは違う。ボールを足元に置いて、じっと見上げてくる。尻尾は振ってない。真剣な顔。「次」って言ってる。この無言のプレッシャーに負けて、また投げる。気づいたら30分経ってる。腕が痛い。

そういえば前に、公園で会ったおじさんが「柴犬はね、昔は猟犬だったんだよ」って教えてくれたことがある。その時は「へえ」くらいにしか思わなかったけど、今ならわかる。あの集中力、あの執着心、あの持久力。全部、狩りをしていた頃の名残なんだろうなって。

天気がいい日の公園は最高なんだけど、正直言うと夏場はきつかった。7月の昼間、気温が30度超えてる中で走り回る柴犬を見て、こっちは木陰で水を飲みながら「お前、大丈夫か」って心配になる。でも本人(本犬?)は楽しそう。舌を出して、ハァハァ言いながらも、ボールから目を離さない。あの集中力はどこから来るんだろう。僕なんて仕事中、5分に1回はスマホ見ちゃうのに…だけど。

公園で遊んでると、他の犬を連れた人たちとも顔を合わせる。プードルとかレトリバーとか、色んな犬種がいるんだけど、遊び方が全然違うのが面白い。プードルは優雅に歩いてるだけだったり、レトリバーは飼い主の横でお座りして待ってたり。うちの柴犬は?ずっと動いてる。止まらない。ある日、トイプードルを連れたおしゃれな女性が「元気ですね」って声をかけてくれたんだけど、その「元気」って言葉の裏に「落ち着きないですね」って意味が含まれてる気がして、ちょっと複雑な気持ちになった記憶がある。

公園の東側に小さな丘があって、そこを駆け上がるのが最近のお気に入りコースになってる。斜面を全力で登って、頂上で振り返って、また降りてくる。何が楽しいのかわからないけど、楽しいらしい。太陽の光が斜めに差し込む夕方の時間帯、丘の上で立ち止まった柴犬のシルエットが妙にかっこよく見えて、思わず写真を撮ったことがある。でもその直後、全速力で駆け下りてきて僕の足にぶつかって、二人とも転んだ。写真はブレブレだった。

遊び疲れた後の柴犬の顔が好きだ。満足そうで、ちょっと眠そうで、でもまだ名残惜しそうな表情。家に帰る道すがら、さっきまでの興奮が嘘みたいに大人しく歩く。その落差がまたいい。

公園で遊ぶって、結局のところ柴犬のペースに人間が合わせてるだけなんだよね。こっちが「そろそろ帰ろうか」って思っても、あいつが「まだ」って顔をしたら帰れない。でもそれでいいのかもって最近思う。人間の都合ばかり押し付けるより、たまには犬の時間に付き合う方が、何か大事なものを思い出せる気がする…って、なんか柄にもないこと言ってるな。

とにかく、晴れた日の公園と柴犬。この組み合わせは最強だけど、覚悟が必要だよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました